
夕空のクライフイズム 1 (ビッグコミックス)
あんまり知らなっただけど、書店で見つけてジャケ買い。というかなんとも目が離せなくなって、レジに運んでいたしだい。
あらすじは
県でいいところまでいくんだけど、それ以上進めない高校のサッカー部で、負けるのを極端に意識した、監督のもと、負けない、無難で、手堅いサッカーをする中、その中で、なじめずにドリブルばかりする今中。今年も三年生は予選で敗戦し、チームはある種の崩壊状態になっていたが、監督が代替わりするタイミングで、よその高校へ引き抜かれていく。
突然だったこともあって、後任には、今中の中学時代の監督だった、雨宮が就任。そんな彼が、初めに選手に言った言葉は・・・・
「美しいサッカーにこだわりましょうよ。
最高の負け試合をして、絶頂の中で美しく散りましょう!!」(割愛)
超攻撃的サッカーに挑んだ、サッカー界に燦然と輝く、クライフの精神に心酔しきった、監督がたった一年だけ任せれた高校のサッカー部で、目指す、「美しく、負けるサッカー」。
今まで、監督の怒声の中で、サッカーをしてきたサッカー部に小さくとも大きく変わる波紋がなみたつ。
新監督とともに、テクニカルコーチに就任した、監督の娘で、中学生の雨宮雨が中心になって、今、挑む、勝つことあきらめて、ただ美しく散るための「中二病」サッカー。
今回はその第1巻です。
イヤーとにかく面白かった。作品のところどころに湧き出す、サッカーオタの知識が躍動していて、サッカー好き、もしくは分析好きにたまらない一作。
また、がっつりスポ根ものではありません。見ようによっちゃ、そなるかもしれませんけど、あんまり、努力がにじみ出ていない感じがいいです。勝利を意識していないので。
とにかく、楽しく、美しく、サッカーしましょう。っていうお話です。
まあ、絵がちょっとぼかしているというか、書込みが怪しい面もありますが、全然気になりませんし、自分はそれも味かなって思っています。
で、この作品、おもしろかったので当然、ブログにUPしているわけですが、もう一つ、ブログにあげる理由があります。
それは巻末のおまけ、マンガで、アルビ所属の小塚が注目選手として、描かれているからです。背番号14(クライフがつけていた番号)でJの中で注目選手を上げるマンガなのですが、川崎F、ケンゴウや、横浜Fでも活躍した、現京都の山瀬などと一緒に、小塚が挙げられていたのです。
読んでいて「おおおーー」と思って勢いで書いています。
しかし、この作品、クライフの究極の攻撃サッカー、守備なんて意識せずに攻めに集中サッカーが全体で勝たれているのですが、小塚のいまのアルビでの立ち位置、アルビの現状を考えると、というかどうにも考えさせられる。
小塚は技術はぴか1ですが、守備面での貢献が足りずに、一年目はベンチにも入れず、今年はその部分で成長がみられたようで、監督に使われるようになってきたが、
この作品を読んで、「小塚にとって、クライフのような超超攻撃的サッカーのほうがいきるのかな」なんて思わせる一作でしたね。
まあ、クラブチームで「美しく負けることを誇りと思え、無様に勝つことを恥と思え」なんて世界中どう探してもバルセロナぐらいしかできないと思うけど。
とにかく、どこかわくわくできる、高校サッカーのマンガです。
お金によーゆうがある人はぜひお試しあれ!!
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