マンガを読んでいるのなら必読の書
だいぶ遅くなりましたが、読みました。よく、小説の感想等々で、「一気に読みました」なんてのをよく目にしますが、この作品がまさにそれです。
すべての雑多な事柄を忘れて、作中に集中できる、また、引き込んでくれる一作。近年、まれにみる良作ではないかと思っています。
「重版出来!」ゆうきまさみら総勢12人とのコラボカバー コミックナタリー
朱野帰子評『重版出来! 2巻』 松田奈緒子著【プロの読み手による 書評空間】 紀伊國屋書店
わたしのつたない日本語で紹介するよりかはプロのお言葉を借りるのがいいのかもしれませんが、とにかく読むべきなんです。マンガを読んでいる方はとくに。
ネットで感想を検索かければけっこう出てきます。「仕事」というキーワードがよく出てきますが、わたくしは「マンガ」という言葉一本です。
前巻はまんがを売るというところに集中していたように思えますが、今回は作成している側、つまり、マンガ家に大きく焦点を当てて描いているようです。
しかも、マンガ家になる前の予備軍生の話はよく見かけるのですが、今回はマンガ家としてデビューした後の人の話。
その人生の闇の部分。よくメディアの出てくるというか人の目に触れるのは、成功した人の話が主ですが、そんなのはほんのひとにぎり、というか指の先ぐらいかもしれないです。
常に締切に追われ、人気に一喜一憂、将来の保証もないのに必死にしがみついている、そんな人たちばかり出てきます。
だからこそなのか、ひきつける。集中できる。作中に入り込める。そういうものなのかなという感じです。
今回、大きく印象に残ったのが、電子書籍の話です。
以前は「紙の本がいいに決まっているだろう」と頭ごなしに思っていたわたくしですが、雑誌等々の廃刊、に触れるたびに「出版業界が生き残るためになら仕方ない」と思うようになった。
作中では、ある一人の、昔、売れていたマンガ家の話になります。あくまで”売れていた”というのがミソで、現在では生活保護で食いつないでいるような、廃業寸前のマンガ家です。
そこに以前の作品への映像化の話が来ます。それに合わせて、電子書籍としての再販の話が主人公の編集部に舞い込んできます。その許可を得るためにマンガ家のもとへ訪れるのですが・・・・
という話です。ケツまで書くのは無粋ですから書きませんが、電子書籍がうまく使っていく流れですが、逆にいえば、そうせざるを得ないということを示唆しているように感じました。
とにかく、1ページでも読めば、引き込まれること間違いなしです。とにかく、次の話がきになる展開でした。
特定秘密保護法案、衆院本会議で可決…維新退席 読売オンライン
そんなにいそぐ、議案でしょうか?法とは権力者によっていいように使われる。
今後、拡大解釈でいろいろなものを規制していくのでしょうね。
保守系っていうのはどうして、こう内側に攻撃的なのでしょうね。かといって左派は海外に弱いので嫌なのですが。
国民の半分以上が「あぶねなー」と思っているのに、いけいけどんどんで成立させようとしてるのは、空気読めてないね。急ぐ必要がどこにあるのか?急ぐんだったら、なんでもっと前にやらんかったんかな・・・・
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