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2010年6月 9日 (水)

鳩山政権の振り返ってみる

歴史的な政権交代から8か月あまりの退陣となった、鳩山政権。

民主党の小沢幹事長(今となっては前か)との二頭体制(というか小沢さんが強権?)での船出、そして終焉となってこの体制。小鳩体制(小沢×鳩山とよく言ったもの。まあ、攻め受けではないよ・・・)の破たんになった政権。

いわゆる短命政権になってしまったわけだけど、改めて振り返ってみようとも思う。

なにか成果があったのかなと考えると大きな話題になったのは3つのことでしょうか?

まず、一つ目。「政権交代」

これは政権ができる前に達成できたていたことで直接の成果では無かったけど、日本をここまで荒廃させた自民党政権を崩したという点はおおきく評価してもいいんじゃないのか?
まあ、自民党がかってに倒れてしまったという感はいなめないけど、あの時に、国民が何かを変えなくてはいけないという危機感に襲われて、政権交代が起こったわけだけど。

もっと、極端なことを言えば、政治的に革命が起こったことになったわけだ。それまで日本を牛耳ってきた自民党の支配を終わらせたわけだから(終わるべくして終わったという見方もありますが)。ただ、その後の日本に革命が起こったかというとそんなことはなかったわけで。ただ、180度の転換という表向きのインパクトは大きく、そのあとの事業仕分けでのムダを削減しようという姿勢(本当に削減できたか疑問なので、姿勢)、地方からの改革の声(大阪等からの声)というのが起きて、ニュースでもそのことについて触れはじめて、そういう方向になってきたのは評価してもいいんじゃないかな。

2つ目。「普天間問題および米軍と沖縄、ひいては日本人と米軍」

沖縄の人にとってはとても納得のいかない結果に決着しているわけだけど、日本人が普段、考えもしなかった「国防」とか「米軍」とかを真剣に議論するという入り口になったんじゃないのかな?今の時代に他国が攻め入ってくることはほとんどないわけで(可能性はゼロではないが)。それに甘んじてこの平和ボケ感。そして先の大戦での負けっぷりと原爆の恐ろしさでの拒否感。そういうもので日本人は「戦争なんてだめだ」という大原則に隠れて、安全保障という自らを守っていくということを考えないようにしてきたわけだけど、今回の件でそれではいけないということが分かったのではないか。

短命政権のおよそ大部分を費やして(というか騒がれて)、この問題が取り上げられてきたわけだけど、沖縄や鹿児島の一部のひとを除けば、どこか他人ごとのように見守ってきたように気がする。正直に言えば、おいらもそう。

けど、今回のことでやはりこれではいけないということがわかったし、みんなで考えなくてはいけないということも分かった。今まで考えもしなかったことには申し訳ないけど、やはり、他人のことを思いやるということを考えれば、あのままではいけないわけで。また、関連して国の守りをどうすべきかってことも考えないといけないとも思った。米軍との関係とかね。

これに関連してなんだけど、報道では、「沖縄は怒っている」というのは分かったけど、どうして怒っているのか、どうしてそんなに米軍は嫌なのかがいまいち伝わってこなかったのが残念。原因が見えてこないと、当事者ではない人たちにはわかりにくいのかなとも思った。ただ状況を伝えるなら素人でも出来るわけで、そこを伝えるのが、報道じゃないないかなとも思った。(おいら自身の不勉強を棚に上げてるけど)

3つ目 「政治と金」

出だしのつまずきというか、ほとんど出鼻をくじかれたわけだけど。やはり、裏で金が絡んでくると人は警戒とか話を行かなくなるけど。いつまでたってもこういう話はやまないね。拝金第一主義を誇る、AKBを毛嫌いしているおいらだけど、リーダー自身がそういうことでやられるとね。しかも、党の幹事長にもそういう話題が出てくると信用失うのはしょうがないかな。まあ、政治とは権力だし、そこにお金が絡んでくるのはしょうがないけど、議員の給料って全部、税金なわけだし、そういうものを使って、肥やしを肥えるっていうのはやはり納得できないね。これは戦後日本の悪しき伝統というかそういうものなんだけど。なんとかできないかね。

そもそも、国民のおかげで生活(と言っていのか?)している立場なのだから、逆に奉仕してもいいのに、ふんぞり返って威張っているっていう状況がおかしいよね。社会では、お金を払っているお客様に、店側がサービスするっていうのが成り立っているのにね。まあ、そんなことを言ってしまうと社会全体を根底から覆しかねないのでこれまでにして、もっと国民のためにっていう使命感を持ってもいいんじゃないのかな。そういう使命感があれば、お金の誘惑には勝てそうな気がしますが、そういう簡単な話でもない。

この三つが大きな成果というか出来事でしたね。振り返ってみるとそんな感じ。

さて、すでに新しい政権は始っています。鳩山政権での目玉だった「国家戦略局」をなんだか遠く彼方に追いやってしまって、今まで何やってたの?っと聞きたくなる管さんが新総理となったわけですが、はたしてその船路はどうなることやら。

南アフリカW杯に向けて、あいかわらず、迷走を続けているサッカー日本代表のように右往左往しないで、一歩でもいいけど前進するといいな。

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